真珠のお手入れ


 真珠は天然の貝から生まれ、自然の姿そのままでも美しいものですから、他の宝石のように特に磨く必要はありません。
ご使用のときはできるだけ酸性を避けて下さい。汗、化粧品などで汚れた時は、柔らかい布で真珠を軽く拭いて頂きますと、いつまでも変わらぬ優雅な色艶を保ちます。時には、オリーブオイルを浸透させた布で拭けば、汚れや乾燥から真珠を保護し、さらに美しさを保つことができます。
 特に汚れた時は、柔らかい布にくるみ、中性石鹸を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けて置き、ときどき柔らかい布で拭いてよごれを落とします。最後に水道水で石鹸分を完全に洗い流し、自然乾燥させます。
【日頃の手入れと保存についての注意点】 
1.真珠はモース硬度が3.5度で、他の宝石よりはかなり軟らかいものです。保管するときは、貴金属、貴石類の宝飾品と擦り合わないように分けて下さい。
2.真珠を香水やナフタリンと同じ引き出しにしまわない。これは、真珠の表面には吸収性があり、長期間しまったままだと薬品や化粧品の揮発成分が、真珠の表面に付着し光沢を損ねることがあるからです。
3.脱脂綿に包んでしまっておくのも、脱脂綿の漂白作用により色や光沢が損われることがあります。
4.先ず、ヘアスプレーや香水、オーデコロンをつけ、乾いた後にネックレスやイヤリングを着ける。
5.貴金属チェーンのように、常に素肌に身に着けているものではなく、外出時やパ−ティーなど、身辺を飾りたいときに用いるのが理想的です。
6.洗剤を使う炊事や洗濯、酢を使う調理のときにはリングを、温泉(硫黄鉱泉)に入浴するときは、ネックレスなど真珠製品をはずしておくことを勧めます。
貴金属などは、長年使用しているとくすんだ色になりがちです。このような場合は、歯ブラシに歯磨き粉を付けて軽くこする様にして下さい。ゴシゴシ擦るのは禁物です。貴金属が特に黒ずんだりした場合は、専用の磨き剤や超音波洗浄器などによってきれいにします。
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